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学部長挨拶

国際教養学部で学ぶみなさんへ

国際教養学部長 照本 祥敬

みなさんが所属する国際教養学部は、2008年に誕生した若い学部です。本学部の前身は、中京大学の全学共通科目を担当する「教養部」という組織です。教養部は、人文科学・社会科学・自然科学の領域と外国語やスポーツをふくむ教養教育の全体を担ってきました。この役割は、国際教養学部となった現在も引き継がれています。そのため、70名ちかくの教員が所属しており、このうちの少なからぬ教員が、「全学共通科目」と「学部固有科目」の両方を担当しています。

この学部に学ぶみなさんに限らず、中京大学を卒業し、「学士」の資格を得るためには、その要件を充たさなければなりません。卒業に必要な単位を修得しなければならないわけです。卒業要件の大半は「全学共通科目」と「学部固有科目」で占められています。みなさんにとっての利点は、他学部の学生に比べて、専門的教養を深めていく土台としての全学共通科目とより身近に接することができる、ということです。

本学部独自の教育目標は、「学部固有科目」のカリキュラムのなかに具体化されています。その一つは、多様な文化と出会い、対話していくためのコミュニケーション・ツールとして、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、中国語のなかから一つの言語を選択し、英語力のアップとともに、国際社会に通用する言語能力の習得をめざすことです。もう一つの目標は、言語能力の習得にとどまらず、この言語力を窓口に、多様な文化や社会のありようへの理解や専門的知見を深めることです。そのために、言語文科系、歴史文化系、思想文科系、国際社会系の科目群を設け、「基礎科目」「基幹科目」「展開科目」へと発展する体系的な教育課程を編成しています。もうおわかりでしょうが、本学部が「外国語学部」ではなく、「国際教養学部」であるのは、これら二つを教育目標としているためです。

みなさんが国際社会で立派に通用する言語運用能力と豊かな教養の獲得をめざし、大学生にふさわしい主体的な学びを創り出していくことを願っています。もちろん、わたしたち教員も、みなさんが充実した学びを創り出せるよう最大限の努力をしていきます。ですので、本学部の特長を十分に活用し、できるだけ多くの教員に積極的にアプローチしていってください。また、学部の仲間や先輩たちとの交流を深め、この学部で学ぶことの価値を高めていってください。

授業に出席し、所定の単位を修得するだけで大学生活が終わってしまうのは、すこしさみしい気がします。幸いにも、この学部には、魅力ある学部づくりにむけた教員やみなさんの先輩たちの熱気があります。この熱気を冷ますことなく、さらに発展させてください。たとえば、課外での自主的な学習組織を立ち上げたり、学校行事の企画や運営に主体的にかかわるなどのとりくみに参加しませんか。教員や先輩たちとのこうした経験の共有はさまざまな出会いや発見をもたらしてくれるでしょうし、大学で学ぶことの意義や喜びをよりいっそう膨らませてくれるはずです。最後に、こうしたとりくみへの参加もふくめ、大学生活全般をとおして、みなさんがそれぞれに意味のある学びの世界を発見し、これをよりゆたかなものへと耕していくことを期待しています。