学部長挨拶

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学部長挨拶

国際教養学部で学ぶみなさんへ:多様性への感受性を磨こう

国際教養学部長
風間 孝

昨今、多様性(ダイバーシティ)という言葉を聞く機会が増えてきました。多くの場合、多様性とは、人種、国籍、性別・性的指向、年齢、障害の有無や程度を指して使われています。

ここで、国際教養学部で学ぶことと多様性の関係について、私見を述べてみたいと思います。

私は、国際教養学部での学びは、多様性への感受性を高めることにつながると考えています。国際教養学部では、国際的な視野を身につけることを念頭に、英語ともうひとつの外国語(ドイツ語・フランス語・ロシア語・スペイン語・中国語)の習得を目標に掲げています。言語の習得は、その言語を育んできた文化の学習と切り離せません(そのために、国際教養学部では、2年生後半に半年間の海外課題研究、すなわち留学の機会も設けています)。国際教養学部のカリキュラムは、言語と文化の学びをとおして、多様な文化的背景をもつ人々と意見を交わし、相互に理解のできる人間の育成を目指しているといえるでしょう。それは、多様性(ダイバーシティ)への感受性を高めることを念頭においた教育ということもできます。人口が減少し、かつてのような経済成長も望めないなか、今後、ますます多くの国や民族とグローバルに交流する機会が増えるでしょう。国際教養学部で学ぶことは、異なる背景をもつ人と交流し、そしてともに生きるなかできっと活かされるはずです。

異なる背景と聞くと、外国に目が向かいがちですが、「同質的」と言われる日本社会にも、異なる民族・国籍をもつ人たち、障害を持つ人たち、性的マイノリティ等々、様々な生き方をし、多様な価値観をもつ人が住んでいます。多様性への感受性は、日々の生活の中でも欠かすことのできないものです。

さらにいえば、多様性は個人の中にもあります。個人の中にある多様性とは、つねに個人も変わり続けているという意味です。そして、自分の変化は、自分に向き合うとともに、多様な背景をもつ人と交わることによっても、もたらされます。多様な人々と交わることは自分の価値観を広げることにもつながります。

多様性が尊重される社会は、ひとりひとりが大切にされる社会です。また、多様な価値観が共存できる社会は活力のある社会だといえます。国際教養学部での学びを通じて、みなさんが社会や文化、人がもつ多様性への感受性を磨き、異なる背景をもつ人が楽しく暮らしていくことのできる社会をつくりだす側になって欲しいと願っています。

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